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有本均氏 優秀な現場リーダーの育て方〜「現場力」次第で業績が変わる!〜
「優秀な現場リーダーの育て方
株式会社ホスピタリティ&グローイングジャパン 代表取締役社長 有本均
「採用する人を選ぶ、のではなく、採用した人を「絶対に育てるんだ」と思うことが重要だ」と語るのは、日本マクドナルドとユニクロで社員教育を担当してきた有本均氏(株式会社ホスピタリティ&グローイングジャパン代表取締役社長)だ。「人が行動を変えることでしか企業の未来は変わらない」と言い切る有本氏に優秀なリーダーはどこが違うのか、どう育てれば良いのか?を聞く。<編集部より>
株式会社シーエフエス 特別講演にて。
「現場力」次第で業績が変わる!〜」
マクドナルドで教育、ユニクロで教育
新宿でサービス業に特化した定額制の研修学校をやっています。どんな人でも一流の人材に育つしくみ、そんなのあり得ないと言われるかもしれませんが、そのつもりでやっています。現場リーダーというのは、サービス業でない方は、売り上げ・利益をとってくる部門のリーダーをイメージして下さい。
大学一年の時にマクドナルドでアルバイトをしたのが、サービス業での経験の始まりです。その後、日本マクドナルドに入社し、店長など現場を長くやって、ハンバーガー大学の学長も5年ほどやりました。退職後はユニクロで、やはりユニクロ大学の学長をしました。 <編集部より>
人の差別化こそが生き残り
最近は想定していなかった企業からも受講生がいらっしゃいます。誰でも知っているような明治創業の老舗の和菓子屋さんとか果物屋さんからです。経営者は圧倒的なブランド力とか商品の知名度だけでは勝負できないとお考えです。
人の差別化は生き残りを賭けた最重要課題です。マクドナルドもユニクロも昔からそう思っているから、労力と時間とお金をかけています。マクドナルドにはアルバイト社員を含めて、全国で社員が17万人いますから、一人あたり年間1万円の教育費をあてたとしたら、17億円かかることになります。でも、皆さんの会社ではどうでしょう。社員一人当たり1万円以上かけていませんか。だから金額ではなく、予算をどう効率よく使うかが大事なんです。
優秀な人材が欲しい、経営者なら誰もが思います。でも思うように採れない、面接で見極めができない。しかしこんな人でなければ嫌だ、あんな人でなければ嫌だ、などと言っていたら、人が採れなくなってきています。採用する人を選ぶ、のではなく、採用した人を育てるというマインドへの切り替えが必要です。「絶対に育てるんだ」と思うことが重要です。
お客さまやクライアントと接する人に笑顔がなかったら嫌じゃないですか。頭にきますよね。でも仕事で笑顔がないのは性格が悪いとか暗いわけじゃないんですよ。
まずはお客さまと接するときに笑顔が大事だということを教えていないんです。もう一つは働くことに対してモチベーションが低い。この二つは解決できます。行動はある程度変えられます。それが人を育てる基本です。